この記事は代理店トラストが作成しています。

ネット型は標準付帯の特約をチェック!

ネット型自動車保険は元々代理店型と比べたときの保険料の安さを最大の売りとしていましたが、最近はそれだけではありません。
代理店型と比べて難しい・選ぶのが大変という評判を覆すべく、オールインワンのパッケージ的な保険商品も展開しています。
そして、今ネット型自動車保険を選ぶ際にしっかりチェックすべき点は、標準付帯の特約です。

ネット型も質で勝負の時代に

前述の通り、色々入ってお高い代理店型保険のアンチテーゼとして生まれたネット型は、とにかく何でも削れて最小保険料が安い点を売りにしていました。
ですが、何でもかんでもオプションとするのは、契約者ごとに必要なものだけ選べばいいという点では合理的ではあるのですが、全員が必要な特約なのかどうか必ずしも判断しきれるわけではありません。
実際に事故が起きてみないと必要性がわかりづらい特約もあり、全てオプションというのもいいことばかりではないのです。
そこで、最近のネット型自動車保険では、必要性が高い特約を標準付帯とする流れがあり、標準でかなり手厚い補償がなされるネット型自動車保険も増えています。

もちろん保険料との兼ね合いではありますが、プロの目から見て重要なものが選ばれていることが多く、また後述しますが当該保険・特約の料金がお得な設定になっていることも多いのです。
そこで、標準付帯する特約類の内容と保険料に着目することで、その保険商品の売りや強みが見えてきます。

それでは、ネット型でも標準付帯することが多い注目すべき特約類について見てみましょう。

ロードサービス・ロードアシスタンス特約

事故発生時に現場にてレッカー牽引や応急処置など、専用スタッフ・専用車両を用いて対応してもらえる特約です。
保険会社によりますが、レンタカーや宿泊代までカバーしていることもあり、かなり手厚く幅広いサービスと言えます。

ロードサービスは、多くの自動車保険で標準付帯となっています。
そもそも自動車保険は事故が起きたときのためのものであり、ある程度の規模の事故が起これば自ずとレッカー等が必要になるため、これらのサービスを外す合理性に乏しいためです。

単にレッカーなどをしてもらえるというだけでなく、対応にかかる費用を一定額を限度に補償してもらうことができます。
大体どこの保険でも、レッカー・応急処置それぞれ15万円が補償の限度額として設定されているようです。
一方でロードサービスを特約化して契約者側で付けるか付けないかの選択ができるようにしている保険会社もあります。
JAFに加入していたりロードサービス付のクレジットカードなどを持っていれば重複する部分が出るため取り外しが可能になっています。
ただ、車を大破させるような事故に遭ってしまったら、いずれにしてもロードサービスを呼ばざるを得ませんので、JAFや他のロードサービスが無いなら必須の特約と言えるので外さないようにしましょう。
余談ですが、ロードサービスの導入はネット型が先行し大手社が追随した歴史があります。サービス面での差別化のためネット型保険が導入したわけですが今や大手社だけでなく自動車共済などにも波及して標準的なサービスとなっています。

示談交渉・代行サービス

相手方との過失割合等の示談での話し合いを専門のスタッフが代行してくれる、定番のサービスです。
これは多くの保険会社でオプションの特約ではなく、対人・対物にセットされた標準サービスとして提供されています。

素人が直接示談をスムーズに行うのは至難の業で、過失割合が決まらないと保険も下りませんから、こちらも実質的に必須のサービスです。
ロードアシスタンスは必要の無い小さな事故も考えられますが、示談交渉をする必要が無い事故はあまり考えられないため、保険会社としても必ず付帯するサービスとしているところが多いのです。
ですので、当サービスが付帯するならばそれでいいですが、万が一オプション扱いとなっている場合は当サービスを含めた上で最低額として算定してください。オプションでも外すべきではありません。

ちなみに、これとは別に弁護士費用特約が用意されていることがあります。
示談交渉・代行はお互いに過失割合がある場合のみに使うことができ、完全なもらい事故や停車中の車にぶつけてしまったなど、どちらかの過失割合がゼロになる事故には基本的に使えません。
保険会社はあくまで支払当事者の立場で介入できるだけなので、過失ゼロだと支払が生じないために介入できないのです。
そのような場合(自身の過失0事故)は弁護士費用特約を使って弁護士に対応を依頼する事が出来ます。

人身傷害保険(特約)

車に乗っている人(運転者・同乗者)の怪我の補償である人身傷害保険(特約)も最近では基本補償として付帯することが多くなりました。
人身傷害保険(特約)は他の保険とは異なり、過失割合によらず実費が支払われる、過失割合の確定を待たずに先払いしてもらえるなど、メインの保険を補完する重要な役割を担います。
ですがそのことをしっかり把握して選択できる契約者は決して多くないため、基本補償扱いにしてしまうことが多いのだと思われます。

もし人身傷害保険(特約)が無いと、事故で怪我を負い必要になった治療費や入院費は、過失割合確定後に保険金が支払われるまでは一旦自分が支払わなければなりません。
事故による治療費は事前に計算できるものではありませんし、事故相手のいない自爆事故や無保険車との事故で払ってもらえないなどのトラブルもあるので、人身傷害補償は外せたとしても外すべきではないでしょう。

標準付帯の特約類はお得なことが多い

最初にネット型も質で勝負と述べましたが、とはいえ保険料の安さが重要なファクターであることは変わりありません。
そして特約類を標準付帯にすると、その保険のベースの保険料が(見た目上)上がるわけですから、安さをアピールする上では足かせになるでしょう。
そのため、ベース保険料を安くするために、標準付帯の特約類はお得な料金設定になっていることが多いのです。
元々重要性が高い標準付帯のサービスが安く提供されているというわけで、それはつまりその保険商品の強みに他なりません。

もし標準付帯の特約の内容に自分に必要なものが多かったら、それは自分にとってお得な保険商品である可能性があります。
そのように、どんな特約が標準で付くのかという観点で公式サイトを調べたりシミュレーションを試してみることを、自動車保険の選び方の一つとしてお勧めします。

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