ネット型自動車保険を選ぶ際には見積もりの金額で選んでる事も多いのではないかと思います。
それは各保険会社の自動車保険が同一・均一サービスという訳ではないので元々比較しにくい面があり、このため保険料を落としどころ、決め手にするのも仕方ないのかもしれません。
そこでちょっとでも差がある比較のポイントを解説したいと思います。
まずは初期対応サービスの話から始めたいと思います。
初期対応とは
初期対応とは、初動とも言いますが事故に遭った際に保険会社が解決のために行う下記のような内容です。
・事故相手への連絡
・病院への連絡
・代車の手配
・修理工場への連絡
これらは急を要する事があるため、当日中に保険会社から連絡を入れてもらう事がその後の示談交渉へも影響が出てくる場合があるので重要なミッションです。特に人身事故を起こしてしまったような場合は被害者の方は今後についてかなり不安に思うものですので。
緊急性が高いもの、例えば人身事故を起こして相手方が病院に緊急搬送された場合などでは病院側が保証金を要求してくる場合があります。(過去には保証金として50万円と言ってきた病院もあります。)
この場合、保険会社が病院に連絡を取り、支払いを確約すると保証金の支払いは不要になります。
※事故相手ないし自分が保証金を支払った場合は保険会社が病院に連絡を取る事で返金されます。
また、物損の加害事故でも相手方が車を仕事に使ってる等で直ぐに代車を用意するよう要求してくることもあります。
この場合は保険会社がレンタカーを手配するので相手方にも安心頂く事ができます。
※双方に過失がある場合は手配できない場合があります。レンタカー会社は過失の割合によって加害者・被害者に分けて請求するような事もできません。保険会社がレンタカーの契約先になるためです。
通常営業の時間
一般的に保険会社の営業時間は平日9:00~17:00となっています。(9:00~17:30までの保険会社もありますので加入している保険会社に確認してください。)
営業時間内に受け付けた事故は事故担当者を決めてその事故担当者が初期対応や各種手配を行う事になります。
営業時間外の場合に必要に応じて初期対応を行うのがここで言う初期対応サービスになります。
初期対応後の事故担当者との打ち合わせや進捗状況の確認などは営業時間内にしかできませんのでご注意ください。
時間外に活動するのは初期対応だけになります。
休日夜間初期対応サービス
自動車事故は平日の営業時間(9:00~17:00)以外でも急を要する事もあります。
このため各保険会社では休日や夜間でも初期対応を行う体制を整えています。(実際のサービスを担うのはアシスタンス会社だったりしますが。)
休日夜間の初期対応の時間に差がみられるのでまとめてみたいと思います。
差が見えずらいネット型自動車保険も少し差が見えてくるでしょうか。
楽天損保をネット型のカテゴリに入れて良いかはちょっと意見が分かれるかもしれません。2018年(平成30年)に楽天グループが野村証券系だった朝日火災をを買収して社名変更したのが楽天損保で、ネットだけでなく普通に自動車保険の代理店販売も行われています。
楽天損保は大手社同様24時間の初期対応を行っていますので比較の意味でも入れてみました。
ロードサービスについてはいずれの保険会社も24時間提供していますので、例えば単独事故で車が走行不能になったという場合はレッカー車の手配を行ってもらえるのでここは各社問題ないところです。
24時間事故現場駆けつけ(急行)サービスは導入されている保険会社と導入していない保険会社があります。
SECOMやALSOKと言った警備会社のスタッフが事故現場に来てアドバイスや事故状況の確認を行うというもので、その場で事故解決する事はまずありませんが、相手方が何か圧が強いとか過剰要求などしてくる場合には来てもらえると心強いサービスです。(大手損保にも無料付帯していないサービスです。)
次に今回のテーマの初期対応サービスですが、24時間365日事故受付という文言にちょっと隠れてしまっている部分で、受付だけでは何も始まってませんので、受け付けた後に何時まで事故対応を開始するかどうかが初期対応サービスの比較としての良し悪しになります。
どうしても夜中にも初期対応して欲しいという人は大手損保社などを選ぶ事になりそうですが、19時までで十分なのか20時までで十分なのかと言うのはなかなか答えが出にくい部分かもしれません。(17時はちょっと短いと思いますが)
保険料見積を比較してみて同じ保険料水準なら初期対応時間がちょっとでも長かったり、事故現場駆けつけサービス付の自動車保険を選ぶというそんな保険選びの材料になればと思います。