この記事は代理店トラストが作成しています。

補償内容を吟味して保険料を見直そう

自動車保険は必要な補償が付いていなければ意味がありません。
そして、保険は将来起こる事故に対してかけるものですから、何が起こるかわからない以上、色々と手厚く補償を付けることになりがちです。
それ自体は仕方が無いですし、間違ったことではないのですが、明らかに不要な補償や重複した補償は無駄に保険料を増加させます。
補償を手薄にすることなく内容を吟味し、保険料を適正化することが自動車保険選びでは重要といえるでしょう。

必要な補償と切るべき補償

補償の内容選びで重要なのは、何が必要で何が必要でないかを仕分けることです。
ですが仕分けをするにあたって、主観的な必要性のイメージのみで判断するのは危険です。

そもそもほとんどの方は交通事故に遭うつもりで車を運転していないわけですが、だからといって「どうせ事故に遭う確率なんて低いから」と対人・対物保険を薄くしたりするのは大問題です。
将来のことは誰にもわからないのですから、発生したときの損害の大きさと、客観的なリスクの大小によってのみ仕分けを行うべきと言えます。

ですので、まず基本となる補償は十分な内容であることを大前提とします。
具体的には、対人・対物や無保険車傷害の保険金額は無制限にすべきで、賠償金額が高額になる可能性を考えると削るべきではありません。
他にも、示談代行サービスや弁護士費用特約も、万が一のときにこれらがないと非常に大変な思いをしますので、付帯していることを確認します。

その上で、客観的にリスクが低いと判断できる補償について検討していきます。

補償額の設定の勘違い

多くの方は保険料の計算の仕組みはがからないため時々誤った考えで契約している事があります。
保険料の節約の目的で対物補償500万、対物補償1000万など補償額を下げて保険料の節約を図る方法です。
例えば次のケースではどちらが保険料が安くなるか分かるでしょうか。

  ①対物補償 500万円(免責0円)
  ②対物補償 無制限(免責5万円)

答えは②のほうが保険料は安くなります。小額の事故の方が圧倒的に多いので保険料の構成要素としては小損害ほど保険料のウェイトが高くなっています。高額な損害程発生割合は低くなるので保険料のウェイトはなだらかに上がるイメージとなります。
保険料の仕組みはともかくとして、自分が困る、保険でカバーしたいのは小損害なのか高額損害なのかというのを考えると後者の高額損害を一般には考えると思われます。
どうしても保険料を下げたいという場合は自己負担可能な額の免責金額を盛り込んだ方が保険として役立つでしょう。

環境に合わない補償

まず、生活環境等から適用される見込みの薄い、リスクの低い補償について検討してみましょう。
例えば、自動車保険は基本的に火災・水災も補償範囲に含まれます。
火災については環境要因によって発生率を予測することが難しいため、どんな環境であっても基本的には付いていて損はありません。
一方で水災は、リスクが顕在化する確率は環境によって大きな差があります。
例えば高台に住んでいる方は、家に車を止めている間に車が水没するというリスクは相対的にかなり低いと考えられます。
そうすると、もし高台に住んでいる方が水災の補償のためにいくらかの余分な保険料を払っているとすれば、それは環境に適合しない補償であるわけですから、見直しの対象となるでしょう。

重複した補償

また、他の保険等と重複していて単純に無意味である補償も、もちろん仕分け対象です。
例えばロードサービスに関する補償や特約は、複数の保険で付帯していても意味がありません。
意外なところではクレジットカードにロードサービスが付帯していることがあり、その場合は自動車保険のロードサービスに関する特約は不要となります。
他にも、自動車保険の個人賠償責任特約は他の保険でカバーできていないならば重要な特約ですが、自動車保険以外の保険にも特約として存在することが多く、また独立した個人賠償責任保険もあります。
これらが重複しているとその分の保険料が丸々無駄ですので、契約中の保険を確認・整理するのを兼ねて、重複をチェックしてみるといいでしょう。

カスタマイズしやすい自動車保険を選ぶ

以上のような点について補償を整理する場合、そもそも補償や特約を細かく付け外しできなければなりません。
初めに紹介した水災についての補償は、火災・水災がセットで外せない基本補償セットとなっていることもあり、そうするとこれを外して保険料を安くすることは不可能です。

最初からどのような補償・特約を調整する可能性があるか知った上で保険選びをするのは難しく、現実的ではありません。
ですが、全体的に自由度が高く、カスタマイズの幅が広い自動車保険を選ぶというのは、指針の一つとして重要な点です。
カスタマイズがしやすい保険は保険料を抑えるときに有用であることはもちろん、自分にとって必要な特約をピンポイントで付けたい場合などにも役立ちます。

ネット型保険は充実したカスタマイズ性が魅力

このような観点からも注目なのがネット型の自動車保険です。
ネット型保険は文字通り基本的にネット経由で契約を行うため、自身できめ細かくカスタマイズしながら補償内容を決めることができるようになっています。
代理店型の保険はカスタマイズ性の充実度は商品によってまちまちですが、ネット型保険ならばほとんど充実していると思っていいでしょう。
一人で契約するという性格上、補償内容ごとの説明も充実しており、また変更もネットから簡単に行えるようになっています。

勘違いしてはいけないのは、ネット型保険でも必要な補償に関しては標準で手厚いということです。
対人・対物・対無保険車などは基本的に無制限ですし、人身傷害保険や示談代行サービスなども標準付帯が一般的です。
ですので、あくまで普通に選んでも必要な補償は全て付いてきますので安心してください。その上でカスタマイズしやすいのがネット型保険の魅力なのです。

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